TAKUMI
建築家・現代美術家

函館の3人展の時と、何が変わりましたかと言うと、大きくは、海外の仕事が増えたので、建築の仕事が明らかに忙しくなり過ぎたのが、1番大きいです。
アートの制作時間が明らかに減ったような気がします。
でもそんな中でも、作った作品を展示する機会がある。有難いです。
求められてる事の嬉しさで、どんどん忙しくなるように動いています。
作品の事で言うと、小さい作品をたくさん作り出した事も、作品の変化かもしれないです。
僕の家はそんなに広くないので、飾る絵の場所がなくなってきました。
最初は自分の作品だけだったんですが、アーティストの友人の作品を購入したり、お互い作品交換したりと、家にアートがたくさんあって、今は小さい物多いですが、40点近くあります。
描き始めた当初は建築や、仕事のストレス発散で描き始めて、エネルギーの転写をテーマにコンポジションでバランスを見て作品を作ってきました。
最近は、それを買ってくれる、持ってくれる他者を意識して描いてる所があります。
他者がいる事での、影響が僕自身、他の作家の作品から強く刺激をもらっている。最近では、箱根のポーラ美術館で観た白髪一雄の"業火"は凄い迫力でした。
美術館で観ると、そんなに大きい作品ではなくて、作品って大きさだけじゃないんだなと。
勉強になりました。
その時に、やはり持ちやすい作品ってどんな物だろうと思ったんです。
小さいけど、力がある作品を作りたいなと思ったら、僕の作風はある程度大きい方が描きやすいのがわかりました。
小さいキャンバスには、なかなか難しい。
今はその試行錯誤を繰り返しています。なので、進化の途中です。
アートは作品を所有すると、自分事に変わり、人生が、変わります。
今回はそんな試行錯誤を見せられる展示で、アートを所有してみてもらって、日々の生活への影響を感じて欲しいです。